親の愛情が、子供のためにならない5つのこと!

子育て

親なら、子供のために出来ることは何でもやってあげたいと思いますよね?
しかし、その愛情が、かえって子供の成長を妨げているかも知れません。

「何不自由なく育てた」「子供には苦労させていない」など、私は子供のために一生懸命やってきた、と主張する親が結構おられます。
しかし、苦労なく育てたことで、苦労できない人間にしてしまってはいませんか?
子供にとって、必要な苦労もあるのです。

自分のことは、自分でやらせる!

子供が小さいときは、自分では何もできないので、親がいろいろと世話をします。
いっぽう、子供は、親がいろいろと世話をしてくれることが、当たり前のこととして、育っていきます。
しかし、親が子供の世話をしている間は、子供は自立することが出来ません
親は子供の世話を徐々に止め、子供が自分で出来るように、仕向けなければなりません。
親が意識的に、子供にやらせるように、しなければならないのです。

どんなときに手を貸す?

しかし、親も子供が生まれたときから、いろいろと世話をしてきたので、何をどうやらせばよいのか、分からないことも多いでしょう。

私は、次のようなときだけ、子供に手を貸すことにしています。

  1. 子供の体格・体力では無理
  2. 心のサポートが必要
  3. 身体に危険が及ぶ
  4. 他人に迷惑をかける

これは言い換えると、3歳くらいから徐々に、自分でやらせるようにして、小学校に入学する頃には、自分のことは大体自分でできるようにする、というカンジです。

子供にやらせるのは忍耐が必要!

いざ、今まで親が世話してきた事を、子供自身にやらせようとしても、そう簡単にはいきません。
すんなり子供が出来てしまう、なんて事は希です。
大抵の子は、駄々をこねるところから始まり、他事に気をとられたり、なかなか思うように行動してくれません。
最初のうちは、子供と一緒に、親がやって見せて、子供にも同じようにやってもらうと、良いでしょう。
この時、「次からは自分でやってね!」と、子供に意識付けをすることが重要です。
親がやって見せただけでは、子供は自分事として認識しないからです。

やり方を教えて、子供が自分事として認識した後は、親が手を出すことを控えます。
ああして欲しい、こうしなさい、早くして欲しいなぁ、というお願いをして、子供が実行するのを見守るのです。
子供は、のらりくらり一向に行動しないかも知れませんが、根気よく子供と向き合いましょう。
そうこうしているうちに、時間も経過してしまうので、つい、親がやってしまいたくなりますが、忍耐です。

まだ早い!と、勝手に決めない!

時に、『まだ早い』という理由から、子供にさせないコトはありませんか?
子供の可能性には底知れぬものがあります。
『まだ早い』と思う前に、『出来るかも』と考え、やらせてみましょう。

親の心配をよそに、こなしてしまう事がよくあります。

子供が幼稚園の年長さんになったとき、小学校の通学練習をかねて、幼稚園に歩いて通園させていました。幼稚園と小学校が隣接していたため、小学校の通学路と同じ道のりで通園できたので、丁度よい環境でした。幼稚園まで、片道2kmの道のりです。
ある日、踏切を渡っていると、電車がやってきました。踏切の警報音が突然大きな音で鳴り響いたことに恐怖を抱き、それ以来、踏切を渡れなくなってしまいました。
私としては、そのトラウマを解消すべく、踏切に慣れさせようとしたのですが、どうしてもイヤだと拒否されました。
子供は、道路と線路が立体交差している道を通って、通園すると言い出しました。しかし、そのルートは少し遠回りでかつ、小学校の通学路ではありません。私と子供は口論となり、子供は一人でその道を通って幼稚園に行くと言い出したのです。今まで、一人で通園したことはありませんでしたが、歩いて通園する経験は豊富に積んでいましたし、子供が希望する道での通園経験も何度かあったので、私は『丁度良い機会だ、一人で通園させてみよう!』と思いました。
子供にバレないように、後を付けながら、一人で行かせたのです。はじめてのお使い、ならぬ、はじめての通園です。
小さい子供が一人で歩いていたので、心配した通行人から声をかけられたりもしましたが、親が遠くから見ている事に気付いた通行人は、その場を去って行きます。子供は、時々振り返ったりして、私の気配を伺いますが、私も気付かれないよう距離をとっていました。そうこうしつつも、道に迷うようなことは無く、スタスタと幼稚園に向かって歩いて行きます。
ところが、幼稚園まであと少し、と言うところで、園長先生の出迎えを受けてしまいました。通行人の誰かが、『幼稚園児が一人で歩いている』と園に通報したようです。
Oh shit! なんてこった!
私は、慌てて園長先生のところに行って、事情を説明する羽目になってしまいました。
『幼稚園児が一人で通園するのは、まだ早い』と思われたのでしょう。しかし、私が見る限り、しっかりとした足取りで、安全に通園できていましたので、『一人で大丈夫』と思いました。子供の成長した姿を見ることができ、とてもうれしく思いました。
息子が小学生になったばかりの時の出来事です。
私が朝寝坊して遅くに起きてくると、食卓で子供が何か食べた形跡がありました。
子供に「何食べたの?」と聞くと、「フレンチトースト」という答えが返ってきました。フレンチトーストなど家にはありませんでしたので、「何処にあった?」と聞き返すと、「自分で作った」と答えるではありませんか!少し慌てましたが、ガスコンロを使った形跡はありません。「どうやって作ったの?」と聞くと、「卵を割って、牛乳につけて、レンジでチンした」と言うのです。
なるほど!レンジを使う手があったか!と、子供の発想の豊かさに関心しました。そんな作り方を教えたこともありませんし、そんな作り方で作った事もありませんでしたから、びっくりです。ガスは触っちゃダメと言い聞かせていたので、火を使わずに作る方法を考えたのでしょう。
この子は親がいなくても生きていけると思いました。

今の親は過保護すぎる!

子供が少ないからかも知れませんが、今の親たちは子供を可愛がり過ぎている、と思います。
その結果、子供の可能性を伸ばし切れていないと思うのです。
また、わがままに育ってしまったり、いい年になっても自分のことが自分で出来なかったり、そんな子が多くいる気がします。

  1. 何でもチャレンジさせてみる。
  2. 自分のことは、自分でやらす。
  3. 『まだ早い』と考えない。
  4. すぐ手を貸さずに、忍耐強く見守る。
  5. くじけそうなら励まし、できたら褒める。

親は、子供のチャレンジを見守るだけで良いのです。
失敗してもいい、くじけないよう励ましましょう。
子供が自立できるよう支えるのが、親の使命です。

子供のために何もやらない!という愛の形もあるのです。

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