子供とゲーム機、上手な付き合い方とは!

子育て

子供がゲーム機にかじりついて離さない・・・と、困っていませんか?
ゲームに夢中になり、大切な時間を削ってまで、ゲーム機に没頭する子供が多くいます。
親として、そんな子供をなんとかしたい、と思うのは当然でしょう。
子供がゲーム機を程良く楽しめるようにするには、どうすれば良いのでしょうか。

ゲーム機遊びを制限するのは難しい

ゲーム機に没頭し過ぎているという理由で、ゲーム遊びに何かしらの制限をしたり、ゲーム機を没収したりしても、効果は限定的です。
子供の猛烈な反発を受けると共に、制限は無視されるのがオチです。
また、親が強硬な態度をとると、子供との関係に亀裂を生むことになります。

そもそも、子供がゲーム機で遊ぶことを、親が許可し、ゲーム機を買い与えたはずです。
買い与えた当初は、楽しく遊ばせていたのではないでしょうか。
そんな、ゲーム機遊びに肯定的だった親が、子供が没頭しだすと突然、手のひらを返したようにゲーム機遊びを否定しだすのですから、子供は、一貫性の無い親の言動に納得がいかないでしょう。

ゲーム機に夢中になってしまう理由

ゲーム機は楽しくて夢中になってしまうのですが、ゲーム機に夢中になってしまう理由は、楽しいからだけではなさそうです。

人間は、努力することを適切に評価されると、承認欲求が満たされ、その努力を続けよう、というモチベーションが高まります。
また、目標に向かって努力し、その目標を達成したい、という欲求(達成欲求)も持ち合わせています。

ゲームには、必ず、分かりやすい目標(ゲームをクリアすること)が設定されます。
また、ゲームをクリアするための道筋が明確で、そこに設定される小さな目標を、段階的にクリアしていけば、自然にゲーム全体をクリアできるよう作られています。
最初は無理と思われるほど、ゲーム全体のクリアは難易度が高く設定されていますが、段階的に設定される小さな目標(ステージクリアなど)によって、プレイヤーのレベルに合った難易度(簡単すぎず、難しすぎない)のゲームとしてプレイできるよう工夫されており、それぞれの段階で達成感を得ながら、プレイヤーはより高いレベルに成長していけるようになっています。

人はゲーム内に設定された目標を達成することで、達成欲求が満たされます。
また、その努力をゲームが評価(ステージクリア)することで、承認欲求が満たされます。
一生懸命努力して、ステージをクリアしていくことは、分かりやすく自身の成長と捉えることができ、成長欲求を満たします。
これらの欲求が満たされることで、人はゲームに対する高いモチベーションを維持し、もっと頑張ろうと思うのです

この様に、ゲームは人が持つ高次の欲求を満たせるよう作られているため、プレイヤーは夢中になってしまうのです。

ゲーム機にハマる人の特徴

ゲームにハマってしまう人は、実世界において、高次の欲求を満たす何かを持っていない人に多く見られます。
つまり、ゲームに代わるものが無いから、ゲームにハマってしまうのです。

しかし、人が人生において、大きな目標を持ち、そこへ向かうための道筋を考え、各ステップ毎の目標を設定して、クリアしていくことは、簡単なことではありません。
そもそも、目標設定で、つまずく人が多いのではないでしょうか。
何処に向かって努力すれば良いのか、分からない人は多いと思います。

ゲームの中では、目標が細かく与えられるので、人が考える必要がありません。
受動的であるにも関わらず、能動的に目標達成したかの様に、欲求が満たされるところに、ゲームの手軽さがあります。
人は考える事から解放され、目標設定という難題から逃れられるのです。
ゲームの中にある、分かりやすい目標に向かって努力することで、実世界での困難な目標設定から逃れ、ゲームの世界で自己実現の疑似体験をしているのかも知れません。

ゲーム依存を解消する

ゲームに代わるものとして、勉強を目標にしたい親は多いと思いますが、多くの子供にとって、それは無理があると言わざるを得ません。

目標と言っても、子供が自ら努力してでも達成したいと思えるものでなければ、モチベーションが維持できないからです。
勉強が大好きな子供の場合は、目標に設定できますが、そのような子供は希です。

子供が興味を持っていることに、目標を設定して頑張らせることができれば、良い効果が期待できます。
子供が好きなことを伸ばす方向で、検討してみましょう。
親が応援してくれれば、子供は頑張りますし、お互い良い関係が築けるでしょう。

お薦めはスポーツ

私がゲームに代わるものとして、お薦めするのはスポーツです。
スポーツの場合、「近所の友達に勝つ」といった身近な目標から、「オリンピックで金メダルを取る」といった、壮大な目標まで、その子に合った目標を段階的に設定することが容易です。
体力作りにもなりますし、ゲームや勉強などで疲れた目を休めて、視力低下を防止する効果も見込めます。

運動が嫌いな子供でも、遊具で遊んだり、自転車に乗ったりすることが嫌いな子供は、少ないのではないでしょうか。
それらの遊びの中に、子供の成長要素をみつけて、目標を立てることもできるのです。

視力低下はチャンス!

ここでは、ゲーム機から距離をとらせる、ちょっと代わった方法を紹介します。

人の欲求は、低次のものほど優先度が高く、それが満たされると、より高次の欲求を欲するようになります。
ゲームによって満たされる高次の欲求よりも、低次の欲求を満たせなくすることで、高次の欲求そのものを消失させる方法です。
人には低次の欲求として、安全欲求というものがあり、危機を回避し、安全・安心で健康に暮らしたいと思っています。

この、安全欲求がゲームによって満たされなくなる場合があります。
そう、視力の低下です。
あまりにゲームに夢中になると、視力低下などの悪影響がでます。
学校の視力検査で、悪い結果が出たときが、子供の安全欲求をくすぐるチャンスです。

ゲームのやり過ぎで、病気(視力低下)になってしまったことを認識させ、治すにはゲームを止めるしかない、と説きます。
また、視力が低下することで、これからの生活がどう変わるのか、眼鏡などの無駄な出費がどれだけ増えるか、なども同時に話します。
これはマズいことになったと、子供が認識すれば成功です。

私の子供には、まだゲーム機を与えていませんが、毎日のように買って欲しいとせがんできます。
ゲーム機は持っていませんでしたが、親のスマホでゲームをしたり、時間があればテレビをずーっと見ている子でした。
目が悪くなるから止めなさいと、散々注意していたのですが、とうとう学校の視力検査に引っかかってしまい、眼科を受診しなければならなくなったのです。
視力低下が、子供自身のこれからの生活に及ぼす影響を、子供に言って聞かせたところ、相当マズいことになったと、感じたようです。
視力を治すために、デジものを全て禁止にしましたが、反発することも無く、スマホもテレビも殆ど見なくなりました。
また、ゲーム機を買って欲しいとも言わなくなりました。
今では、子供とUNOやトランプで遊んだり、サイクリングに行ったりして過ごしています。
友達と一緒に遊ぶ時も、遊び方が変わってきたようです。
子供が寝る時間も、以前より随分早くなり、生活改善に繋げることができています。
視力低下というピンチを、チャンスに変えられたのではないでしょうか。

ゲーム機との上手な付き合い方

生活の中で、子供が努力することで、自身の成長が実感できる、目標を設定することが、ゲームの世界にどっぷりと浸らないためには、重要です。
努力すべき明確な目標が、実世界に存在し、そこに対する努力に子供が意味を見いだせたなら、ゲームとの距離は自然と適切になっていきます。

子供が好き・得意なことに着目し、伸ばす方向で目標設定することが、成功のポイントです。

 

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