こども保険、必要ですか?ムダなく備える選び方!

子育て

子供が学校に通い出すと、交友・行動の範囲が広がり、活発になります。
そこで心配になるのが、事故によるケガや、高価なモノを壊してしまったりすることなど、ではないでしょうか。
自分自身だけでなく、他の人に損害を与えた為に、賠償責任を負うこともありえますので、そうなる前に、備えておくことが重要です。

どんなことが起きる?

こどもが学校に通い出し、活動的になってくると、どのようなリスクが高まるか、考えてみます。

交通事故

誰もが一番に考えるのは、交通事故です。
こどもが歩いて学校に通い出すと、一番に心配してしまいます。
自転車に乗り始めると、さらに心配が増してしまいます。
そして、自転車事故では、加害者になることも想定されます。

遊んでいる最中に起こる事故

遊んでいる最中にも様々な事故が起こります。
走ってぶつかって、ケガをさせてしまう。
ボール遊びをしていて、車など高価なモノを壊してしまう。
ジャンプに失敗して、落ちて骨折してしまう。
野球のボールやバットが友達に当たり、ケガをさせてしまう。

病気

学校でインフルエンザなど、伝染病に感染する。
集団食中毒になる。

対処不可能なことには備えを!

被害がこども自身である場合は、我慢すれば済みますが、他人に損害を与えた場合には、「ごめんなさい」で済まないことがあります。

自転車で歩行者にぶつかったりすると、時に重傷を負わせることもあり、1億円近い賠償金を請求される事態も容易に想定できます。

この様に、起こってしまうと対処が困難なことに関しては、何らかの備えが必要です。

【平成20年に神戸で起きた自転車事故の事例】
男子小学生(11歳)が、夜帰宅中に自転車で歩行者(62歳女性)と正面衝突しました。
被害女性はこの事故で、頭蓋骨骨折、意識不明の状態となりました。
この事故では、賠償金として親に約9,500万円を支払うよう神戸地裁より判決が出ました。
その後、大阪高裁に控訴されましたが、判決は変わらず、確定しました。

対処可能なことに備える必要はない!

我が子のケガや病気に関して、備える必要はあまりありません。

こどものケガや病気の治療に関しては、健康保険が適用できますし、子ども医療助成金制度があるので、高額な治療費の支払に困る事は無いからです。
※子ども医療助成金制度は地方自治体の制度なので、居住地域によって、助成内容が異なります。

子どもが重篤な状況で長期入院した場合には、治療費では無く、親が子どもに付き添うための費用(損失も含めて)が馬鹿にならないのですが、費用を抑える工夫もできますし、何より発生確率が非常に低いので、特別な備えをする必要は無いと考えます。

持病があるなど、普通の健康な子どもに比べて、重篤な状況になる可能性が高く、その際の長期入院が想定される場合において、安価に加入できる医療保険があるならば、加入を検討してもよいですが、持病に起因する病気に対して、保証が受けられないなどの制約があることが多いので、約款をよく読んで保証内容を入念にチェックすることをオススメします。

個人賠償責任保険は加入すべき!

家庭内で対処可能なことは、とりあえず置いておくとして、他人から損害の賠償を迫られるケースに関しては、その金額次第では、対処不可能な状況になりますので、何らかの備えを考えます。

最もオススメなのは、個人賠償責任保険に加入することです。

個人賠償責任保険は、他人から法的に損害の賠償を迫られるケースにおいて、その費用を保証するというものです。

保険金額は1~3億円で、一人加入すると家族全員が保証されます。
掛金は年額1800円前後なので、それほど負担も無く、十分な保証が得られます。

個人賠償責任保険は、火災保険や自動車保険、学資保険(こども保険)などに、オプションで設定されているケースが多いので、既に加入している保険に付帯していないか、確認しておきましょう。

クレジットカード(JCB、三井住友など)にもオプションで付帯させることが出来ますので、まだ加入されていない方は検討すると良いでしょう。

保険貧乏に注意!

イザという時の為の保険ですが、心配し過ぎると、起こりもしない様な事態を想定して、多額の保険掛金を支払う事になってしまいます。

保険に加入するときは、事態が起こったときに負担しなければならない金額と、その事態が発生する確率、その事態を保証するための保険内容と掛金のバランスをよく検討する必要があります。

日本人は心配性なので、保険が大好きで、不安を煽られると、ついつい保険に加入してしまう傾向があります。

保険掛金が高額で、日常生活に支障が出るなんて、笑えない話にならないよう、本当に必要な保険かどうか、今一度検討して、保険貧乏にならないよう注意しましょう!

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