感情的に怒っても良いじゃない!親だって人間だもの

子育て

『叱らずに、褒めて育てましょう』と、よく言われます。特に親が感情的に怒る事は、最も良くないと言われています。しかし、そんな綺麗事ばかりで育てるのではなく、現実をしっかりと教えるべきだと私は思います。

褒めてばかりだと、メンタルが弱い!

最近、褒められて育った世代の人が、社会人として続々と世の中にでてきていますが、職場では問題児というケースが、少なくありません。
それは、育ってきた環境と、現実社会が大きく違っている為に起こっている問題のよう感じます。
あまり叱られずに、褒められて育った人は、叱られ慣れていないので、叱られると反発してしまったり、必要以上に落ち込んでしまったりしてしまいます。
素直に反省して、改善するよう努力できれば良いのですが、叱られたこと自体にショックを受け、上手く受け止められず、過剰に反応してしまうのです。

アメとムチのバランスが重要!

これは、叱る側に問題があるのでしょうか?
褒めて育てない方が悪いのでしょうか。

褒めて育てられない人は、今時の若い人に対応できない古い人間だ、的な論調も散見しますが、その論調で全世界の人々の育て方を変える事が出来るでしょうか?
私は不可能だと思います。
叱る方が良いと思っている人も世の中には多くいるからです。

叱る方が良いと思っている人は叱って育てますし、褒めて育てた方が良いと思っている人は褒めて育てようとするのです。
私はどちらも必要だと思っています。
『アメとムチ』を上手く使い分けることで、こどもが自ら、向上心を持ったり、自尊心が生まれてくるよう、導いていくのです。
叱る人がいて、誉める人もいる、そのバランスが重要なのです。

グローバル社会では柔軟な対応力が必要!

現代社会はグローバル化が進み、日本という閉ざされた範囲だけで仕事をする時代ではなくなりました。
世界に目を向けると、ますます様々な考え方があって当然で、それら全てを誰かの考え方に統一する事などできないのです。
この様なグローバル社会で、強く生きていくには、様々な考え方の人と上手くやっていく、柔軟な対応力が求められます。

社会人になると、褒められたりしない!

学校を卒業したばかりの新社会人は、すぐに仕事がバリバリできる訳ではありません。
仕事に必要なスキルは仕事をしながら身に付けていく事がほとんどです。
学校で勉強してきたことなど、あまり役に立ちません。
つまり、社会に出てからも、教わらなければならない事が、山のようにあるのです。

これらの仕事で必要なスキルは、学校の先生のような教育の専門家が教えるのではなく、職場の先輩など、普通の人から教わります。
職場先輩が後輩に教えるときは、当然その先輩の教え方で教わることになります。
先輩は自分の仕事をやりながら、後輩の指導もしなければならず、ただでさえ負担が大きいので、誉めて育ててくれる確率はかなり低いでしょう。
与えられた様々な仕事が、当然のように期待されるレベルで出来ないと、叱られるのが、普通だと思います。
従って、叱られるということ自体に、過剰反応してしまうようでは、職場で上手くやっていくことは難しいと言わざるを得ません。

人間は感情的に怒る生き物

時には感情的に怒られることもあるでしょう。
人間なので、喜怒哀楽があって当然です。
理不尽なことでトバッチリを受けたりもします。
この様なことを肯定しようとは思いませんが、否定もできません。
人が感情的になっているときに、どうやって冷静にさせるか、どうやってその場を乗り切るのか、その後も良好な人間関係を維持するにはどう対応すれば良いのか、というスキルも身に付けなければならないのてす。

そのためには、経験が必要です。
親が感情的にこどもを怒るのは、良くないといわれていますが、親だから感情的になってしまう時もあります。
こんな時、感情を押し殺して、冷静に対応できれば良いのかもしれませんが、感情を剥き出しにして、何が悪い?とも思います。
人間には喜怒哀楽がある、感情的に怒ることもある、それが人間という生き物なのだと、教えることも重要なのです。
もちろん、全てが感情的ではダメですが、時にはそんな事があっても良いと思います。

親はこどもを愛していますので、感情的に怒ったとしても、悪意があるわけではありません。
人間関係が根本的に壊れることも無いので、こどもにとっては良い練習相手なのではないか、とも思います。

社会の荒波の中を、たくましく生きていく力を身につける!

こどもには良い経験も、悪い経験もさせるべきです。
世の中には、いろいろな人がいて、考え方がまったく合わない人も、珍しくありません。
理不尽なことばかりです。

そんな世界に、何の経験も無しに飛び込ませれば、上手くやっていけなくても、ぜんぜん不思議ではありません。
むしろ、上手く対応できる方が不思議なくらいです。

人間の良い面も、悪い面も見せて、これが人間なのだと、教えなければならないのです。

親が無理せず人間らしく振る舞う事で、こどもは様々な体験をし、社会の荒波の中で、いろいろな人と、上手く生きていけるような人に育っていく、そうなれば良いのではないでしょうか。

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