子供が大きくなってくると、ゲーム機を買って欲しいとせがまれます。
あまりにうるさいので、つい買い与えてしまいがちですが、与えても問題ないケースと、後から後悔するケースがあります。
ゲーム機を子供に与えても良いか、もう少し待つべきか、考えてみたいと思います。
ゲーム機の、良い点・悪い点
ゲーム機に、あまり良い印象を持っていない親は多いものです。
一方、全然気にしていない親もおられます。
ここで、ゲーム機の良い点と、悪い点について、良く言われていることを、まとめてみたいと思います。
想像力が増す
思考力・判断力が養える
視覚から空間が推論できるようになる
コミュニケーション力が向上する
暴力性を高める
ストレスが溜まる
人間関係の構築が下手になる
ゲーム中毒になる
ゲームでの経験を実世界に持ち込んでしまう
実社会に興味を持たなくなる
視力が低下する
ゲーム機の悪い点ばかりが注目されがちですが、良い点もあり、悪影響を抑えられるかが、ポイントとなりそうです。
ゲーム機の所有率
実際、ゲーム機を持っている子供はどの程度いるのでしょう。
小学校低学年:80%
小学校中学年:91%
小学校高学年:94%
中学生:98%
この調査結果から、小学校に入学すると同時に、ゲーム機を所有する比率が上昇し、小学校卒業までに、ほとんどの子供が何かしらのゲーム機を所有している事が分かります。
小学校入学前は、子供が自らゲーム機を欲しがるケースは少なく、ゲーム機を所有している子供は、親が進んでゲーム機を買い与えており、ゲーム機に肯定的な親が半数以上いることが分かります。
子供がゲーム機を欲しがる時期
子供は学校に通い出すと、交友関係が広がり、いろいろな家庭の子供と遊ぶようになります。その中に、ゲーム機を所有する子供がいたり、TVコマーシャルや、雑誌などを通して、ゲーム機の存在を強く意識し始めます。
学校では、友達が、ゲームに関する話題で盛り上がったりしているので、持っていないと話に入れず、疎外感を感じたりします。
また、友達の家とかで、実際にゲーム機で遊ぶ体験をすると、猛烈に欲しいという気持ちが強まります。
ゲーム機は人を虜にする
ゲーム機は、1本のソフト開発費が、数十億円するものも珍しくなく、多いもので200億円を超えるものもあったりします。(ファイナルファンタジー7は147億円)
これだけ多額の費用をかけて開発するからには、製作会社としても、絶対に失敗(売れない)するわけにはいかないのです。
その為、人間という生き物の心理を徹底的に研究し、人を引きつけ、『このゲーム最高に面白い!』と思わせ、人を虜にする、あらゆる工夫が施されています。
たまたまソフトが大当たりして、人気になっているのではないのです。
完全に、計算されており、面白くて止められないと感じるよう、作られているのです。
こんなゲーム機を、理性が上手く働かない、小さな子供に与えたら、どうなるでしょう。
止められなくなるのは、ある意味、当然です。
楽しくて楽しくて止められなくなるように、計算して作られているのですから。
悪魔のささやきに勝てるか!
ゲームは悪魔だと思います。
悪魔のささやきに打ち勝つ、強い精神がないと、ついつい甘い誘惑に乗せられてしまいます。
私の子供は小学低学年ですが、まだゲーム機を買い与えていません。
私は、子供にゲーム機を与えて良いかの判断を、次の項目で判断しています。
- 時間にルーズでない
- いろいろな約束が守れる
- 気に入らないことがあても、我慢できる
上記3項目が、一定レベル以上でない状態で、ゲーム機を与えるのは危険だと思っています。
子供にゲームを買い与えなくても、子供がゲームに触れる機会は少なからずあります。
この時の、子供の反応はとても参考になりますので、その様な機会があったら、よく観察してみると良いでしょう。
逃げずに戦う!
子供はゲーム機を強く欲しがります。
しかし、自制できない子供にゲームを買い与えてしまうと、子供のためにも良くないですし、後々大変苦労することになりますので、根負けせずに、子供と正面から戦ってください。
『ゲームを持たせないと、仲間はずれにされるのでは』と、心配になるかも知れませんが、永遠に持たせないという話ではないので、心配には及びません。
危機感は子供の方が多く持っていますので、ゲームを買ってもらえるよう、自分自身の言動を見直すはずですし、きちんとできるよう上手く導きましょう。
よく、『ゲーム機を買い与えるときは、予めルールを決めておきましょう』と、言われますが、これは、『ルールを守ることができる(守らせられる)』、という前提があります。
しかし、どんなに諭しても、ゲームの魔力から離れられない子供もいます。
これは、精神面が発達するに従って、改善します。
自分の子供が、悪魔に勝てるかどうか、良く見極めて、ゲーム機を与えるかどうか、判断してください。
約束事は、守らないというより、すぐに忘れてしまい、守れません。
また、気に入らないことは、なかなか我慢しようとしません。
この様な状態なので、ゲーム機を買い与えていないという状況です。
そういう子に限って、我慢ができないので、ゲーム機を買って欲しいと、かなり強くダダをこねますが、約束が守れるようになるまではダメ、買って欲しかったら、いろいろな事をちゃんとやりなさい、と言い聞かせています。
「よし、頑張るぞ!」と言って欲しいのですが、「俺には無理だ。。。」と、すぐにいじけてしまうので、メンタルも弱いなぁ・・と。
もう少し、時間がかかりそうですが、親子バトルに根負けしないように、頑張ります。
ゲームを買い与えるときの注意事項
そして、ゲームを買い与えるときは、次の2点に注意してください。
- ゲームは1時間以内にする
- ソフトの内容をチェックする
ゲームを1日1時間以上すると、成績が下がるなど、様々な悪影響が出ることが、いろいろな研究・調査から、分かっています。
逆に言えば、1日1時間以内に抑える事ができたなら、ゲームの悪影響を受けずに、良いところだけの恩恵を上手く受けることが出来る事になります。
また、暴力的なゲームは、暴力性を高めることも既知の事実です。
特に、ソフトの内容については、見落としがちですが、青少年の発育に良くない内容の物も多くありますので、注意するようにしましょう。
『時間を守る、約束を守る、我慢する』これが出来ないうちに、ゲーム機を買い与えるのは時期尚早です。
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