近視は治せる!生活習慣に原因あり!

医療

最近、学校で子供が視力検査をしたのですが、結構悪かったらしく、眼科受診の通知をもらう羽目になってしまいました。
子供の近視をなんとかすべく、いろいろと調べ、私なりの考えをまとめてみました。

近視は治せない!のが医学の常識!

近視についてあまり詳しくなかったため、まずは、いろいろ調べることにしました。

目のピントが合う原理

目にはピントを調節する機能があります。

眼球前面にある、水晶体が凸レンズ状になっており、水晶体の厚みを変えることで、ピントを合わせます。
水晶体の周りには、毛様体筋という筋肉があり、この筋肉が収縮すると、押し縮められた水晶体は膨らみ、厚みを増します。
水晶体が厚くなると屈折率が上がり、近くのものにピントが合い、薄くなると屈折率が下がり、遠くのものにピントが合います。

ここで重要なことは、毛様体筋には引っ張って水晶体を薄くする力は無いということです。

近視の原因

近視の原因の大半が、次の2つになります。

  1. 眼球が前後に長過ぎる
  2. 水晶体の屈折率が高過ぎる

どちらの場合も、無限遠からの光が、網膜の手前で結像するため、遠くがぼやけて見えます。

また、どちらも目の物理的形状に問題があるため、外科手術以外に治療法がないと言われています。

水晶体の厚みを自由に変えることができれば、近視など存在しないのですが、変えられる水晶体の厚みの範囲には限界があります。ピントが合う原理でも述べたように、水晶体は、それ本来の厚みよりも薄くすることは、できないのです。そして、その本来の厚みの状態で、ピントが網膜の手前にしか合わない状態を近視と言います。

仮性近視

近視の原因2の、水晶体の屈折率が高過ぎる状態は、さらに次の2つに分類されます。

  1. 毛様体筋が緩んでいて、水晶体が本来の形状の時でも、水晶体が厚すぎて、屈折率が高くなりすぎているケース。
  2. 毛様体筋の緊張を緩めることが出来ないために、水晶体が薄くならず、屈折率が高くなりすぎているケース。

2の毛様体筋の緊張を緩めることが出来ないために、視力が低下している状態を、仮性近視と呼びます。

仮性近視は、筋肉の緊張をほぐす点眼薬を用いて治療することができます
また、遠くと近くを交互に見るなどの簡単なトレーニングで、毛様体筋を積極的に動かして、筋肉をほぐす方法もあります。

卵が先か、鶏が先か!

近視の原因は目の形にあることが分かりましたが、目の形はなぜ、そうなってしまったのでしょうか。

医療の世界では、遺伝の影響が大きいと言われています。
小学校に入ったぐらいから、遺伝の影響が出始めて、成長が止まるまでの間、進行する、とのことです。

しかし、この説は、納得しがたいものがあります。

私の両親は二人とも目が良いのですが、兄は近視です。

アフリカの人の平均視力は6.0もあるらしいのですが、アフリカでも、市街地に住む人の平均視力は1.0と言われており、環境によって、大きく視力が変わっています。

また、アフリカの人が日本に来ると、視力が低下することも事実としてあるようです。

これらの事実から、近視というものが、先天的な原因より、生活する環境に、より多く依存していると考えるのが妥当なのではないでしょうか。

近くばかり見る生活をしているから、近視になるのであって、近視になったから、近くしか見えないのでは無いと思うのです。

視力は生活スタイルで上下する

私は目が良いほうですが、今までに視力は大きく上下しています。中学くらいまでは、1.0くらいで、高校生になって0.6程度まで落ちたこともありましたが、その後2.0まで改善しました。成人してからも、1.0を下回ることもありましたが、概ね1.5以上をキープしています。

私の視力が大きく上下しているのは、コンピュータの影響です。高校時代にパソコンを始め、社会人になってからも、コンピュータを駆使する仕事をしているため、目に大きな負担がかかっているのでしょう。

私は、視力が落ちてきたと感じたときには、なるべくコンピュータの画面を見ないようにしています。仕事においても、なるべくコンピュータを使わないアプローチをとるようにします。特に、視力が1.0を下回るときは、徹底的に目を休めることに専念します。2~3カ月程度、目を休めると大体、視力は戻ってくるようです。

私が視力の低下を感じたとき、もし生活スタイルを変更しなかったなら、私は近視になっていたのではないかと考えています。

環境に順応した結果が近視

人間の体は、環境に順応しようとします。目にとって、近くを見るという行為は、とても疲れます。近くばかりを見る生活をすれば、目は、できるだけ疲れないように近くが見られるよう、形を変えて順応するのだと思います。近くが見えやすくなるよう、近視になるのです。

-50℃の地で住む人もいれば、+50℃の地で住む人もいます。どちらの土地も、体が順応しなければ、とても生きていけないでしょう。

近視は、体が環境に順応した結果なのだと思います。

近視を治すには

近視を治すには、できるだけ長い時間、遠くを見ることです。
遠くばかり見ていれば、近視になる必要性がないばかりか、遠くを見る必要性に迫られるので、自然と体が順応し、近視は改善していくはずです。

問題は、できるだけ近くを見ず、遠くを見ることが出来るか、と言うことです。勉強や読書、テレビにゲーム、今の生活には、近くを見るものがたくさんあります。これらのことを程々にして、外でのんびり遠くを見て過ごす時間を作る必要があります。視力が低下してから、できるだけ早い時期に環境改善ができれば、それだけ短い期間で、視力の改善ができると思われます。

目の形が変わってしまった近視を治すには、子供が成長期にあることが、治し易さという観点から、重要であると考えます。体が順応するには、目の形が変わりやすい、成長期が最も適していると思うからです。

近視は不治の病ではありません。近くを見ない生活環境に変えられるなら、近視は自然に治ることでしょう。

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