歯を失わない為に知っておきたい3つの事!

医療

いつまでも健康な歯で美味しく食事が食べられると思っている、そこのあなた! 歯は予想だにしないことで、無くなる事があります。

歯を失う原因 Top3

歯が無くなる原因は、大きく分けて3つあります。

  1. 歯周病 (40%)
  2. 虫歯 (30%)
  3. 破折 (10%)

てっきり虫歯が多いのかと思っていましたが、歯周病(歯槽膿漏)が歯を失う原因の1位なのです。
歯磨きすると歯茎から血が出る、という人は結構いるのではないでしょうか?
私も出ることが、稀にあるので、注意しなければ。。。
そして、注目すべきは、3位の破折です。
物理的に歯が折れてしまうことで、抜歯となるケースで、破折原因の10%を占めているのです。

まずは定期健診!

歯周病は40歳を過ぎると、急速に進行すると言われています。
歯周病は歯垢に細菌が住みつき、その細菌によって歯茎に炎症を引き起こし、歯を支えている骨を溶かしてしまう病気です。
予防は、歯磨きで歯垢を綺麗に落とすことです。
『私は綺麗に歯磨きしているから大丈夫!』と思って油断していると、危険です。
歯磨きで落とせる歯垢は60%と言われています。
歯間ブラシやフロスを併用すると、80%程度まで落とすことが出来ます。
しかし、それでも20%は残ってしまうのです。
自分で落とせなかった歯垢は、48時間で歯石となり、蓄積します。
歯科医での定期健診は虫歯のチェックと、歯石除去がセットになっていますので、定期健診をきちんと受けていれば、歯を失うリスクを、大きく低減させることが出来ます。

意外と多い破折!

歯が折れて抜歯となるケースが、予想以上に多くあります。
歯が折れる原因は様々ですが、代表的なものを挙げてみます。

  • 外傷
  • 神経を取った歯
  • 保険診療で作った詰め物や金属の土台
  • ブリッジの土台
  • 歯ぎしり・食いしばり

外傷で折れる

外傷ですが、ちょっとぶつけて、先端が欠けてしまった場合などは、修復できることが多いです。
しかし、歯茎の中で折れてしまった場合は、基本、抜歯となります。

神経を取ると歯がもろくなる

神経を取ってしまうと、歯は死んでしまいます。
その結果、歯がもろくなり、ちょっとした衝撃や、硬いものを噛んだりした際に、折れてしまうことがあります。

硬い金属の詰め物が歯を壊す

保険診療で虫歯を治療すると、金属の詰め物をしたり、金属で土台を作って、被せたりしますが、この金属は歯より硬いので、この金属に力を加えると、歯を壊してしまうことがあります。
保険診療で使われる、金属の詰め物の場合、食事を噛むことで、くさびの様に歯に詰め物が食い込む力が働き、その結果、少しずつ歯にダメージを与え、ついには割れてしまうことがあります。
差し歯などに横方向の力が加わった場合、てこの原理で、歯の根元に強い力が作用するため、根元のほうで、歯が割れることがあります。

ブリッジは『弱り目にたたり目』

何かの原因で歯を失うと、ブリッジをかけて、無くなった歯を補うことがあります。
1本欠損している場合、両隣の2本の歯で、欠損している歯を含めた3本分の負荷を支えることになります。
ブリッジでは、土台を作る際に、土台となる歯を削るため、歯の強度が健康な歯に比べて、そもそも劣ることになりますが、そこに過剰負荷をかけることになるため、支えきれずにダメになってしまうケースがあります。

歯ぎしりは破壊行為

歯ぎしりによって、歯に加わっている力が、どのくらいなのか、知っていますか?
実は、時に300kgもの力が加わっていることが、分かっています。
ちなみに、成人の噛む力は40~70kgと言われています。
これだけの力が継続的に加わると、歯がすり減ったり、疲労で折れてしまったりします。
マウスピースなどで、負荷を分散する治療法がありますので、歯科医に相談するとよいでしょう。

抜歯する前に専門医に相談を!

もし、不幸にも、『抜歯するしかない』と歯科医に言われた場合でも、簡単には諦めないでください。
抜歯となる歯は、原因は何であれ、ほとんどの場合、歯根部に問題があります。
そして、この歯根部を適切に治療するには、高いスキルと経験が要求されます。
診察した歯科医のスキルで対処できないとき、『抜歯』と言われますが、これは、治療方法が無いということではなく、担当医が治療できないと言っている、だけのことなのです。
抜歯は歯科医にとっては、最も簡単な治療法となりますが、患者にとっては最悪の結果になります。
抜歯の前に、専門医にセカンドオピニオンする価値は十分あります。
専門医なら、救える歯も多いのです。

私には、神経を抜いて金属の被せ物をした歯がありましたが、フランスパンを食べている時に、折れてしまいました。
近所の歯科医を2件ほど回りましたが、『抜歯するしかない』とのことだったので、仕方なく抜歯しました。
当時は、専門医の存在を知らなかったのです。
今思えば、あの時、専門医に診てもらっていれば、もしかしたら救えたかもしれません。
出来ることがあったのに、無知なため、安易に抜歯してしまったことを、悔やんでしまいます。

専門医の探し方・選び方はこちらの記事が参考になります。

【後悔しないための】歯科医選びの3箇条!

皆さんには、私のように後悔してほしくないので、この記事を書くことで、少しでも役に立てればと願っています。

  1. 歯磨きをしっかりする
  2. 歯科医で定期健診する
  3. かかり付けの専門医を持つ

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