子育ては手間もお金もかかるからコスパやタイパが悪いと思っていませんか?
子育ては確かに大変ですが、子どもと一緒に笑ったり、怒ったり、しながら子どもが大きく成長する姿を見守るのもいいものです。
とはいえ、お金がどのくらいかかるのか心配になりますよね。
ここでは、子育てにどのくらいの費用がかかるのか見ていきたいと思います。
妊娠・出産にかかる費用
- 妊婦健診費: 平均で約10万円(自治体の助成がある場合も多い)。
- 出産費用: 正常分娩で約40万~60万円(出産育児一時金で一部補助)。
- マタニティグッズ・出産準備品: 約10万~30万円。
妊娠すると定期的に検診を受ける必要があります。自治体の助成がある場合が多いので、お住いの地域の状況を調べておくとよいでしょう。
出産費用は思いのほか必要になるのですが、これは健康保険が利用できないからです。出産は病気ではないので、全額自費で支払う必要があります。しかし、ここでも「出産育児一時金」という補助を受けることができますので、忘れずに受け取りましょう。
服や用品などのマタニティグッズなども必要になります。
乳幼児期(0~6歳)にかかる費用
- 保育園・幼稚園費用: 公立の場合は月額約2万~3万円、私立の場合は月額約5万~10万円。
- 医療費: 乳幼児医療費助成制度により、自己負担は少ない場合が多い。
- 食費・衣服費: 月額約2万~5万円。
共働きの場合は、子どもを保育園に入れることになります。何歳から入れるかによって金額が変わり、2歳までは月額3万円以上必要になることもあります。3歳からは安価になるので、そこまでは育休などを活用して自宅で面倒をみる人が多いです。以前は待機児童といって、保育園に入りたくても入れない人が多くいましたが、現在ではかなり軽減してきています。
子どもの医療費は自治体が行う子ども医療制度によって公費負担してもらえることが多く、無料の場合が多いです。子どもが大きな病気をしたり、けがをした場合でも治療費は基本無料なので、この点は安心ですね。何歳まで公費負担してもらえるかは自治体によるので、お住いの地区の制度を調べてみると良いでしょう。
小学校(6~12歳)期にかかる費用
- 学費: 公立の場合は年間約10万~20万円、私立の場合は年間約100万~150万円。
- 習い事・塾費用: 月額約1万~3万円。
- その他費用: 学用品や遠足費用など、年間約5万~10万円。
義務教育は無料と言われていますが、実はお金がかかります。授業料や教科書代は無料なのですが、給食費、学年団費、PTA会費、保護者会費など様々な出費があります。この頃になると習い事に行かせたりすることも多く、これが馬鹿になりません。子どもにいろいろな経験をさせたいと思ったりしますが、小さい頃の習い事が役に立つ場面はそれほど多くないので、ほどほどにしておいた方がよいかもしれません。お受験する場合は費用も労力もかかるので、本当に必要かよく考えた方がよいでしょう。
中学校(12~15歳)期にかかる費用
- 学費: 公立の場合は年間約20万~30万円、私立の場合は年間約100万~200万円。
- 塾・習い事費用: 月額約2万~5万円。
- 部活動費用: 年間約5万~10万円。
中学生になると部活動が本格的に始まりますので、用品や遠征費などがかかってくることになります。
このあたりから、私立の中高一貫校などに進学する人が増えてくるのですが、費用が高騰してくるので私立に行かせたい場合は、それなりに覚悟することになります。見落としがちなのが、遠征しての宿泊学習や修学旅行の費用です。最近では遠方に行く傾向があるので、必然的に費用が嵩むことになります。
高校(15~18歳)期にかかる費用
- 学費: 公立の場合は年間約30万~50万円、私立の場合は年間約100万~300万円。
- 塾・予備校費用: 月額約3万~10万円。
- その他費用: 修学旅行や部活動費用など、年間約10万~20万円。
中学校までは徒歩もしくは自転車で通える場所に学校があることが多く、遠くてもスクールバスがあったりと、通学に費用がかかることはあまりないのですが、高校になると遠方になることが多く、公共交通機関で通う人が増えます。遠方の学校に通う場合は、通学定期が高額になることもあります。
大学(18歳~)期にかかる費用
- 学費: 国公立の場合は年間約50万~100万円、私立の場合は年間約100万~200万円。
- 生活費: 自宅外通学の場合、月額約10万~15万円。
- その他費用: 教材費やサークル活動費など、年間約10万~20万円。
大学になると行く学校によって必要な学費が大きく変わり、私立の医学部などは高額になります。国公立の場合はそれほどでもありませんが、最近では値上げの計画があったりするので、すこし不透明感があります。上京するなど、自宅から通えない大学に進学する場合は、生活費が必要になるため前もって貯蓄しておくなどの対策が必要な金額になってきます。金銭的に余裕が無い場合は、国公立の大学に進学する計画を立てて子どもと共有しておくようにしましょう。
大学卒業までにかかる合計費用
トータル費用の目安
- 妊娠・出産費用: 約60万~100万円
- 乳幼児期(0~6歳): 約200万~600万円
- 小学校(6~12歳): 公立の場合は約60万~120万円、私立の場合は約600万~900万円
- 中学校(12~15歳): 公立の場合は約60万~90万円、私立の場合は約300万~600万円
- 高校(15~18歳): 公立の場合は約90万~150万円、私立の場合は約300万~900万円
- 大学(18歳~): 国公立の場合は約200万~400万円、私立の場合は約400万~800万円
合計費用の目安
- 公立学校を選択した場合: 約670万~960万円
- 私立学校を選択した場合: 約1860万~3900万円
いかがでしょうか?
この他にも社会に出る際に車が必要になったりする事もあります。
年頃になると結婚もするでしょう。
マイホームを持ちたいと言い出すかもしれません。
社会人になれば基本自分の稼ぎで生活していくわけですが、よほど稼ぎが良くないと自己資金だけで豊かな生活を送ることは難しいかもしれません。
協力すればなんとかなる
よくお金がないから結婚できないとか、子どもを育てられないという話を聞きますが、なんでも一人でやろうとし過ぎていると感じています。一人で生活するのに必要な費用が月20万円だったとして、二人で生活するとそれが40万円になったりはしません。30万円もあれば同レベルの生活ができると思います。お金がない人ほど協力し合うことが大切で、子育てにしてもいろんな人に助けてもらえばいいのです。一人より二人、二人より三人、みんなで協力しあえば大抵のことはなんとかなります。もっと肩の力を抜いてみましょう、一人で頑張らないで。
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